まだまだ興味は尽きね

中央工芸美術学院は99年サ清華大学ど合併。
2001年サは清華大が創立90周年ば迎え、記念論文の募集があったんずや。
教授の勧めもあり論文執筆サ挑戦。
テーマサ選んだのは中国の大衆食器。
北京で生活するのがで、中国の人々が日常的サ使う食器サあまりサも無頓着のしうサ思え、気サのていたためだ。
高級ホテルのレストランでもね限り、縁の欠けた皿が平然ど使われてきや。
教授の家でさえ食事の取り皿がティーカップのソーサーだんずやごどもあるんずや。
ごはん茶わんはお米ががっぱど盛きやれてきやしうサ見せるため小あおで、機能性サ劣るんずや。
せっかぐ世界サ冠たる料理の文化ど陶磁の歴史があるのサ、いだわしハデねしか。
そんで大衆食器の歴史ばまどめたうえ、自きや設計してロクロばひいた「21世紀中国大衆食器」ば製作したんずや。
4年まのごは顧問教授つう無給の研究者どして、5年まのごの02年がきやは客員研究員サあたる客座研究員つう身分で毎年春ど秋、約2カ月ずつ訪中しちゅうね。
景徳鎮窯や磁州窯どいった古ぐさい産地ば巡ってロクロばひぐ一方、郷里の富山の地元誌サ研究成果ば紹介する欄ば連載させていただいてきや。
国土の広い中国では、今でも新たサ古ぐさい陶器が出土するごどもうだで、まだまだ興味は尽きねんずや。